愛媛日仏文化交流会とは?

 愛媛とフランスの繋がりを考えた時に、まず思いつくのが、秋山好古のフランス留学です。そのことは、司馬遼太郎の小説をもとにした、NHKスペシャルドラマ「坂の上の雲」でも描かれていましたし、また、松山にある「坂の上の雲ミュージーアム」でも知ることができます。さらに、秋山好古がフランスに渡ったのは、松山藩主久松家の15代当主久松 定謨(さだこと)の補導役としてでしたが、定謨はフランスのサン・シール陸軍士官学校での留学期間および陸軍武官としてパリに駐在した期間を含め、15年間フランスで生活をしたため、フランス・ルネッサンス様式を取り入れた萬翠荘という素晴らしい建物を松山に残しています。 

 

 また、最近では、道後温泉本館がミシュラン・ガイドで四国唯一の三ツ星を取っておりますし、松山が誇る俳人、正岡子規が近代化した俳句も、フランスでとても人気です。愛媛は、フランスから多くのラブ・コールをもらっているような気がします。

 

 しかし、実際の日仏交流はどうでしょうか? 残念ながら、四国に限って例をあげても、高松のように、姉妹都市があるわけではありません。徳島のように、フランス語専門の学校もありません。高知のように、フランス食品振興会が促進するアペリティフの日が開催されることもありません。

 

 愛媛も、フランスからのラブ・コールに対して、こちらからも、もっともっとラブ・コールを発したなら、愛媛にもフランス好きがいっぱいいるのだということを訴えられたなら、きっと、愛媛とフランスは素敵な関係になれると思うのです。

 

 そのような想いから、この愛媛日仏文化交流会は生まれました。まだまだ小さな組織ですが、みなさんのお力をお借りして、愛媛にワクワクするような日仏文化交流のウェーブをおこしていきたいと思っています。

 

幸(ゆき)喜代子

越智 三起子

武智 康子